第六回 各流花くらべ舞踊会 案内

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第6回 各流花くらべ舞踊会
 
平成24年5月13日11時から16時(予定〕

 <一部>
お座敷舞踊
[綱は上意][心でとめて] 踊 藍川裕
[日吉さん]       踊 藍川裕真理
三味線 神楽坂とき子 唄 尚左子・まり
お神楽  
[笑福面] *酔っ払い 成田家笑幸
*おかめ 成田家笑泉*獅子舞 成田家笑鶴
日本舞踊 
長唄 [俄獅子]振付花柳衛彦  
芸者 *翠 藍川晃翠 *菊 藍川晃菊
   *初 長谷川初江*君 石橋きみ
長唄 [都鳥]  野乃川愛七
奏曲 [春の調]振付花柳衛彦 西牧信恵
荻江 [鐘の岬] 生田目湖衣
長唄 [あやめ浴衣]  西崎悠紀鼓
お座敷舞踊          
端唄 [五万石][お夏] 花柳直鴾
 唄 神楽坂とき子 三味線 尚左子・まり
民謡情話三題 企画振付 藍川裕
新潟県 [相川音頭・佐渡情話]  
  *娘 藍川晃翠 他藍川裕晃社中
富山県 [風の盆唄] 
  *女 藍川裕晃
秋田県 [西馬内盆唄]    
   *男の霊 藍川裕真理 *女 藍川裕
    [西馬内盆踊り]    
   *特別出演 西音会連中
 
     **休憩 15分**
 
     <二部> 
端唄  
1.[お三輪/春はうれしや]
      唄 尚左子  三味線 まり
2.[仇情八幡祭/さのさ/木やり]
 唄 神楽坂とき子 三味線 尚左子・まり
特別出演 落語 [幾代餅(仮)] 古今亭志ん弥
 
舞踊絵巻 春夏秋冬
春の部 
清元 [名寄の寿]  藤間勘葉
夏の部 
創作舞踊 [月に恋う]振付藍川裕  
    *月見草 藍川裕
    *バイオリンの娘 鈴木不尽子
秋の部
大和楽 [奥山もみじ]  西崎悠紀
冬の部
義太夫 [鷺娘]  藍川裕晃

 

 


<各流花くらべ舞踊推進会会員(50音順)>
藍川裕 藍川裕晃 飯冨喜美子 神崎貴孝 左近秋朋 
成田家笑幸 西川克豊 西崎悠紀 花柳直鴾 藤間勘葉 


お問いあわせ:連絡先  各流花くらべ舞踏推進委員会 
事務局 三浦忠夫 090-9293-1390

場所
野方区民ホール(野方WIZ地下二階)
東京都中野区野方5-3-1
03-3310-3861

 


案内「第六回 各流花くらべ舞踊会」

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第5回 各流花くらべ舞踊会の結果報告

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(写真 この会を指導した諸先生方 左から藍川裕晃、飯冨喜美子、左近秋朋、藍川裕、
西川沙衣香、花柳直鴾、藤間勘葉、西崎悠紀先生の方々)





藍川裕晃先生





飯冨喜美子先生





藤間勘葉先生





西川沙衣香先生





西崎悠紀先生





佐竹秋朋先生





花柳直鴾先生





藍川裕先生とこの会のために添えられた活け花



 

(「大正・昭和の流行歌を踊る」を演じた面々 左から藍川裕真理、西崎悠紀、安田綾子、藍川裕、朧太夫の方々)





(今回の舞台に花を添えた若いモダンガールスの方々)





(舞台を終え二次会二参加した演者とスタッフの方々)
 

 5月22日に第5回「各流花くらべ舞踊会」を野方の区民ホール「野方WIZ」で開催いしました。 
 今まで中野にある「なかの芸能小劇場」で開催していましたが、此処は定員が100人で過去4回ではそれ以上にお客様が来たらどうするか、ということがいつも問題でパイプイスを追加したり、立ち見にしたりして対応をしましたが、会場側から管理上それも駄目ということで、お客様のやりくりが大変でした。
 今度の「野方WIZ」は定員が250人で、従来の「なかの芸能小劇場」の2倍以上であり、今度はお客様をどう確保するかが最大の問題でした。その対応策として、従来のように手作りのプログラムではなく、プロのチラシを作り各所に配布することになった。
 それと3月11日に起きた東日本大震災の義援金を入場料の一部から供出することにもなった。これも当初の目標を達成できた。
 また当日配布する解説付きプログラムを何部作るか検討したが、過去の実績から多くても150人だろうということから150部を印刷した。さらにアンケートを従来もやっていたが配布するだけでなかなか回収出来なかったことから、今回はアンケート記入場所とそのためのボールペンを用意した。おかげさまで15通を回収することが出来、後ほどその結果をみてみたいと思います。
 さて開場してお客様の入りはどうか心配でしたが、1部が終わる午後1時過ぎには予定の150名が入場され、用意した解説付きプログラムが足りなくなり、急いで近くのコンビ二にコピーを30部とってきましたが30分で無くなってしまいました。
 会場の状況はかなり埋まっており安心しまたが、終わって入場したチケットの半券を数えて見ると180枚あり配布したプログラムと一致しほっとした。 このように会場を替えて、入場者数が心配だったが予想以上なのでほっとした。
 アンケート結果を見てみると、17の回答のうち男7女8となっており、年齢は60歳以上が8、それ以下が7となっており、ほとんどの人が始めて観たということだった。ほとんどの人が満足しており、具体的には次のような感想があった。
1.もっとPRして大勢の人にこういう機会を与えて欲しい。
2.プログラムに顔写真を載せて欲しい。
3.チラシにバリアフリーの情報を載せて欲しい。
4.日本の伝統美を観賞できた。古き良き時代が懐かしい。
5.優雅な気持ちになった。
6.もう少し一人が踊る時間を短く。
7.舞台に演目の表示が欲しい。
8.演目の解説を放送でやって欲しい。
9.日本舞踊は粋だと思った。
10.日本舞踊はアバンギャルド(前衛芸術)と感じた。 
また、これからの要望については
1.シンプルな古典が観たい。
2.伝統芸能を絶やさないでください。
3.次回も是非、観たい。
4.若い人を呼び込むためにケーキでつったらどうでしょう。
などなどの感想が寄せられ、次回以降に参考していきたいと思っている。



(ロビーに展示された三浦忠夫作の「化粧または鏡の向こうの夢)



 上の絵は、今回のチラシのデザインに使用しましたが、それなりに皆さんから評価を頂き、作者本人は気をよくしています。
 今回でデザインの絵も3回目で、それぞれ思い出がありますが、今回の絵のきっかけは、前回第4回の時に、楽屋で準備をする演者の皆さんの様子を女性のカメラマンが撮った多くの写真の中から、手鏡を見ながら化粧する演者の真剣な目がとても印象的だったので、「これだ!」と思って、そこにポイントを置いて描いたのが上の絵です。
 タイトルは当初「化粧」としましたが、友人の意見を聞いて次のように改めました。「化粧または鏡の向こうの夢」です。

第5回各流花くらべ舞踊会  お客様に挨拶する諸先生方  於:野方WIZ

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ご案内 「各流花くらべ舞踊会」  於:野方区民ホール(野方WIZ)

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第5回
各流花くらべ舞踊会 

 日本舞踊と大正・昭和の流行歌を踊る


是非、ご覧ください!お待ちしております




<プログラム>

<1部>

[鶴亀]飯冨喜美子  [蓬莱]左近真咲・左近真与

[風流三番叟]・[奴さん]野乃川愛七

[扇ずくし]左近真帆  [雨の五郎]藍川晃翠      

[扇売り]長谷川初江  [花がたみ]藍川晃菊 

[おぼろ月]・[萩と月]左近真弥 

[恋の飛脚]下垣みゆき  [雪の山中]西崎悠紀鼓 

[棒しばり]成田家笑幸・成田家笑泉・成田家笑遊(賛助出演)

<2部>

[大正昭和の流行歌を踊る]西崎悠紀・藍川裕真理・朧太夫(賛助出演)・安田綾子(賛助出演)・藍川裕 

[松の緑]西崎緑路  [花かつみ]藤野登貴子

[雪の隅田川]石橋きみ  [蓬莱]専修欣子 

[とり]左近会 [春の調べ]生天目湖衣 

[玉屋]藍川裕真理 [山姥]花柳直鴾  

[獅子の乱曲]藤間勘葉

 

<各流花くらべ舞踊推進会会員(50音順)>

藍川裕 藍川裕晃 飯冨喜美子 神崎貴孝 左近秋朋 

西川克豊 西川沙衣香 西崎悠紀 花柳直鴾 藤間勘葉

 

主催 各流花くらべ舞踊推進会

             代 表  藍川 裕

 

第5回各流花くらべ舞踊会の入場料の一部は、東北関東大震災の被災地救援の募金に当てられます。皆様のご協力をお願いいたします。

 
 
  平成2322日(

      11時開演 16時終演

会 場 野方区民ホール(野方WIZ 

中野区野方5-3-1

電話03−3310−3861

西武新宿線の野方駅から徒歩3分

入場料  1,000円

招 待 無料招待状をご希望の方は先着50

様までご招待いたします。ご希望の

方は下記事務局までご連絡ください。

問 合 事務局 三浦忠夫 

電話090-9293-1390

 


心に残った人たち  刀道家・即興詩人

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刀道家・即興詩人

彼は刀道家でありまた即興詩吟家でもある。刀道家というのは真剣で物を切って見せる、つまり試し切りをすることである。これを舞台で実践してお客さんに見せるわけであるから見る方としては結構怖い。私なんか刀を振り回している途中で手からすっぽり抜けてこっちへ飛んで来るんじゃないかと心配したことがある。お陰様でいままでのところ一度もそういうことがないのでほっとしている。これが彼の本業であり生業である。数人の弟子をとっているとのことだがこれだけでは食べられない。そこで奥さんがお店をやっておりそれで生活を支えており、彼はそれを手伝っているという。

それにしても刀道に人生をかけて人間の道を究めようとしている彼の姿には感動を覚える。日々の鍛錬を怠ることを一番恐れていると語っていたが、求道者というものは厳しいものだと思った。しかし彼は普段はとても温和でもの静かな人だ。
 もう一つの即興詩人の方もまた魅力的だ。音楽家とコラボレーションをすることが多いという。私も彼がドラムやパーカッションやピアノとコラボをしたのを聴いたことがあるが、私の好みとしては、刀道よりこちらの方が気に入っている。音楽に併せて彼が発する低くそして余韻のある声で「愛」や「宇宙」や「生」や「死」を語る時、その声に魅了され、私もまたその世界を彷徨する。


心に残った印象的な人たち   書家

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書家

彼は書家である。一般的には書道家というが彼は書家の方が自分にあっているという、というかそう呼ばれたいという。彼はまた書フォーマンスを実践している。それは大きな筆で大きな紙に体を動かして書く。体力勝負だ。出来上がったを上から吊して見せる。つまりを書く姿と書いたを見せる。これを称して書フォーマンスと言っているがなかなか見甲斐がある。 

彼は学生時代から書とアイススケートをやっており、どちらかを選ぶかという人生の岐路で書を選び、その後の人生は書一筋だ、結婚はしたがそのため子供は作らなかったという。また知識を広めるためソルボンヌ大学へ留学もしている。
 彼からはいろいろと書について教えられた。同じ書でも書家と坊さんのそれとは違うという。我々素人がみても分からないが歴史が違うらしい。
 また、先日エジプトに行った時に日本語っぽいアラビア文字が額に入って飾ってあった。アラビア人に聞いても字は分かるが意味は分からないという。その話を彼にしたら、アラビア人は文字を芸術的にとらえているからだろうという。文字をアートとしてとらえているのは日本人とアラビア人だけだという。それを聞いてあの額に入ったアラビア文字を納得した。



下の写真の字はエジプトのアラビア文字。額に入って壁に飾ってあった。現地のエジプト人のガイドの聞いても字は分かるが意味は分からないと言っていた。








 印象的な人達  徳川将軍家宗家松平家現25代当主

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徳川将軍家宗家松平家現当主

 彼の本業はイベント・プロデューサーである。彼との出会いは十数年前から始まる。一度目は私が現役の頃に職場を訪ねて来てくれた時、二度目はジェトロのパーティーで会った時で、これが大事だ。 この時、彼から近々日本文化に造詣の深い日本舞踊の先生に会うけれど一緒にどう?と誘われたけど日本舞踊には興味は無かったが日本文化には関心があったし、たまたまその時スケジュールが 空いていたので同行することにした。これが運の尽きで、その先生の話を聞いているうちに冗談から出た一言「この歳から日本舞踊を始められますか?」から日本舞踊を教わることになるし、併せて日本の伝統芸能文化の普及活動に巻き込まれることになってしまった。これらはみんな彼との出会いから始まっている。彼曰わく「人はすべからく縁で繋がっているのです」と。正にその通りであることを実感している。
 また彼は、徳川将軍家宗家松平家の現25代当主である。数年前には愛知県の豊田にある松平郷で毎年行われる松平家の神事に参加させてもらったことがある。松平家が創設した頃の話や松平神宮に詣でたり徳川家康が浸かった言われる産湯の行事も見せてもらった。お陰様で古くから伝わる日本の歴史の一こまを観させてもらった。これも縁である。




日本舞踊「各流花くらべ舞踊会」  於:なかの芸能小劇場

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 第4回 各流花くらべ舞踊会
日時  平成22年6月24日(木)
     11時開演 16時終演
会場  なかの芸能小劇場
     電話03−5380−0931
     JR 東西線 中野駅北口3分
主催  各流花くらべ舞踊推進会 出演者一同  

               ごあいさつ            

 

新緑の季節を迎え、皆々様にはさわやかにお過ご

 

  しのことと存じ上げます。

 

お陰様で、各流合同「花くらべ舞踊会」も第四回

 

を迎え、新たなメンバーの参加もあり、先生方を

 

はじめ門弟一同、一生懸命勉強して、この会に望

 

んでおります。また、裏方、スタッフをはじめ多

 

くの応援者、支援者に支えられ地道な「勉強会」

 

を目指しております。

 

 お忙しい時期とは存じますが、お友達をお誘いあ

 

 わせの上、お越しいただけますようお願い申し上

 

 げます。

 

         主催 各流花くらべ舞踊推進会      

                  出演者一同

               

1 部 (11時開演) 

               

長唄  松の緑       西 川 克 豊

 

端唄  夕暮・獅子は                 江戸賀 あい子

 

小曲   花くらべ                           左 近 真 咲

                  左 近 真 与

長唄   蓬 莱                      鈴 木 妃呂菜

 

小曲   恋屏風                         六 車 美代子 

 

常磐津 東都獅子         左 近 真 弥

               左 近 真 帆


    長唄
 近江のお兼            前部屋 京 子

 

小曲  おきみ               下 垣 みゆき  

 

小曲  祭獅子                藤 野 登貴子

 

 常磐津 神楽娘         藍 川 裕真理 

 

 民謡メドレー お国めぐり    左 近 会 

 

 友情出演 笑福面        成田家 笑 幸

 

(幕外トーク)セミナー  

    踊りいろいろ       藍 川 裕

 

        2 部(13時20分)

 

 荻江  鐘の岬             花 柳 直 鴾

 

 小曲  紅売り                 藍 川 晃 翆

 

長唄  老 松                 飯 冨 喜美子

         

地唄  ゆ き                      西 崎 悠 紀

              

小曲  あやめ売り                 藍 川 裕 晃

         

清元  湯上り           西 川 沙衣香

 

常磐津 夕 月                西 川 克 豊

               

常磐津 菊の盃                 藍 川   裕         

 

              (16時終演)

 

 

 


   

       


氏家幹人著「サムライとヤクザ」 ― 「男」の来た道 ― 読後感

 氏家幹人さんの「サムライとヤクザ」を読んだ。今、私は日本文化普及会で日本の伝統文化について色々と交流をしたり、調べ物をしたり、お話し合いをしたりして日本文化について追求をしているが、日本の様々な芸事は、その道を追求し、己の精神を高めることに目的がある。そんなことでいろいろなことをしている人と交流している。日本舞踊の人、書家、刀道の人などなどである。
 自分自身としては、芸事をとおして己の精神を高めていくということはないが、やはり日本人として、そして「男」としての生き方、生き様には興味があり、歳を重ねるごとに、そのことが気になってきている。
 そんなことを考えている時に、図書館でこの本を見かけ、読んでみたくなった。この本はちくま新書で氏家幹人さんの「サムライとヤクザ」。まさに日本の男の道、そのものを言っている。著者は歴史学者(日本近世史)で、他の著書に「江戸藩邸物語」、「かたき討ち」、「武士道とエロス」、「江戸の女の底力」等々がある。
 著者が言わんとしているところは、次のように整理している。
「戦争を家業に人殺しを本領にしてきた荒々しい男たちの一部が、戦国の世の終焉によって武将や大名に上昇転化し、徳川の体制に組み込まれていった。その過程で戦士(戦場)の作法だった「男道(おとこどう)」は色あせ、治者あるいは役人(奉公人)の心得である「武士道」へと様変わりしていく。仕掛人は徳川家康。『群書治要(ぐんしょちよう)』『貞観政要(じょうがんせいよう)』など政治の心得を説いた中国の古典を活字出版によって普及させようとした家康は、戦国の血なまぐさい「男道」を儒教的倫理で彩られた「武士道」に転化させた最初にして最大の貢献者だったといえる。
 爾来、江戸時代の武士は、将軍大名以下幕臣藩士に至るまで、総じて非武装の道をたどり、戦士の本分を弱めていくのである(武士の刀狩)。江戸初期のかぶき者やその後相次いで登場した旗本奴や町奴などいわいる“男の余熱”が幕府の度重なる禁令によって弾圧されたのも、時代の趨勢がもたらしたものだった。家康が基礎を築いた“徳川の平和”は、無法な暴力や喧嘩口論など私情による紛争をなにより嫌った。かぶき者や男だては、戦国の習俗から抜け切れない古いタイプの武士(男)と共に、社会の表舞台から摘み取られていったのである。
 とはいえ将軍を頂点とする武士階級は、社会を支配し日常や非日常の秩序と治安を維持するために、それなりの武威を必要としていた。もちろん幕府も藩も相当の軍事力を擁していたが、その軍団は、平和ボケとそれにもまして武力のあからさま行使を極力避けようとする事なかれ主義によって形骸化し、個々の武士もまた、型どおりの訓練を繰り返しただけで、戦士としての実質は失われつつあった。
 ならば誰が武士たちの武威を支えたのか。例えば旗本や全国の大名屋敷が集中する江戸では、武家屋敷側は庶民の屈強な男を雇って、さながら傭兵のように主人の供回りや駕篭かきを務めさせる方法を選択した。自前ではなく、町の荒くれ男たちに武士の本領であるはずの武威を外部委託(アウトソウシング)したのである。委託された町の男たちは次第に武家を軽視し、武家もまた彼らの命知らずの行動に危機感を持つと同時にある種賞嘆の感情を抱くようになる。「自分たちは武士とはいえ形だけの戦士だが、この男たちは根っから猛勇だ。実は彼らのほうが自分たちより武士らしいのかもしれぬ。」
 階級の壁を越えたこの奇妙な感情は、江戸末期から幕末にかけて、博徒侠客の活動が過激になり、武士が再び実戦を経験せざるを得なくなることでさらに増幅していく。そして近代以降、庶民の荒くれ男たちの側にも、俺たちこそ本物の武士の末裔だという自信が芽生えてくる。弱者を救い、国を憂う高貴な侠客(ヤクザ)というキャラクターの登場である。
 自分たちはまぎれもない武士なのに、町や村の荒くれ男たちとくらべると男(戦士)として明らかに劣っている。身体的な頑丈さにおいて、それにもまして命知らずな闘争精神において―。
 武威の外部委託、つまりアウトソウシングと、武士における“男としての引け目”が、明治以降たぶん現代に至るまで、サムライを自負する政治家や企業戦士が、アンダーワールドの男たちを毅然と排除できないばかりか、ややもすれば彼らと“共存”し、その力を“活用”する慣習をうんだ歴史的素地だったのではないか。・・・・」
 私もこの本を読んで、サムライとヤクザの歴史的流れを理解できたような気がした。さて問題は、現代に生きる男がどのような意識で生きていくべきなのだろうか、ということが最大の課題だ。自分にとっても、また世の男にとっても・・・。 



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