アンドレイ・タルコフスキーはロシアの映画作家で、お父さんはロシアの有名な詩人だそうだ。彼の作品はそんなに多くないが、次の通り。まず処女作がブルジョアの少年と労働者の交流を描いた「ローラーとバイオリン」、少年パルチザンを描いた「僕の村は戦場だった」、伝説的なイコン作家を描いた「アンドレイ・ルブリョフ」、そして有名な「惑星ソラリス」、この映画の中で東京の高速道路が使われていたのを覚えている。「ストーカー」、「ノスタルジア」、「サクリファイス」等々。彼の作品はとても難解でよく眠くなるので有名。私も途中で何度か眠った。
この「鏡」という映画はずいぶん前に場末の名画座で見たが、あまりに気にいったので続けて2回見た。終わって外へ出たら夜になっていた。その後、東京都内で上映されるたびに見に行った。大学祭でも上映されたし、東京のはずれの吉祥寺へにも見に行った。そのときポスターを買おうか買うまいか迷って買わなかった。それが今でも悔やまれる。最近DVDを購入したので、いつでも好きな時に見られるのでやっと安心した。
この「鏡」の内容だがこれを一言で表現するのは大変難しい。ロシアを描いているし、ロシアの自然も描いているし、歴史も描いているし、家族も描いているし、母、妻、息子、子供も描いている。特に風と水の表現が気にいった。風にそよぐ林の木々。雨、シャワー、池の水面、こういった表現がとても印象的だった。それよりも何よりも主役の女優のマルガリータ・テレホファ。母を演じ、妻も演じ、とても魅力的だった。それに魅せられて描いたのがこの絵。そっくりとはいかないが彼女の魅力はある程度表現できていると思う。
この映画の最後の方で、「ロシアはいままでヨーロッパの歴史に関わったことがあるだろうか」という台詞がとても印象的でいまだに心の片隅に残っている。
